「公務員は安定している」それは思い込みかもしれません。
私も１５年以上安定という言葉に安心を覚えて消防士を続けてきました。
“沈むことはない状態”を【安定】というなら【安定】しています。ただし超低空飛行です。
私がイメージしていた公務員の安定とは？▶︎「ずっと働き続けられて、それなりの給与を貰えること。」（＝クビになることがなくて、給与は年々上がっていく、願わくば普通以上の生活ができる。そして定年まで勤め上げると退職金というスーパーボーナスが貰える）
ところが、実際の生活はというと、働いても働いても一向に生活は楽になりません。（特に最近は給与よりも物価の上昇のほうが早いと感じるし、お目当ての退職金は減っています）
公務員における安定は、俗にいう「終身雇用」と「年功序列」という制度のもとに成り立ちます。
現代の働き方はどうでしょうか？名だたる日本の大企業のトップが、「終身雇用は制度上の限界が来ている」と発言し、誰もが知っている会社が早期退職を促したり、企業合併に伴っての役職降格、リストラを行なっています。
ただし、公務員はそういった組織の改革がされにくい体質です。
営利目的で会社運営を行なっていないので。無理が来ているとわかっていても、なかなか改革には踏み切れないのでしょう。
結果どうなるでしょうか。
▶︎高齢でそれなりの給与をもらっているのに働かない人が増える
▶︎能力の高い若者は自分を評価してくれる会社に活躍の機会を求めて転職する
このような状態にいつまでも手を打たないでいると、公務員が提供する市民サービスの質の低下が懸念されます。
公務員として働いている個人に目を向けると、いよいよ限界が来た時に他の職業に移ろうを思っても、自分にスキルや知識、すなわち”価値”がなければ、公務員時代よりも良い条件で雇ってくれる会社はないでしょう。
これは本当に安定していると言えるのでしょうか。
【今回の記事について】
消防士を退職すると決めてから、転職を題材にした書籍を１０冊以上読み漁りました。
その中でも「転職と副業のかけ算」という書籍が刺さる内容だったので内容を引用し記事執筆をします。
本当の安定とはどんな状態？▶︎どんな環境でも生き延びる事ができる状態
「自分はいつだって転職できる」
転職と副業のかけ算
「どんな環境でも、自分でお金を稼げる」
「給料以外に収入がある」
コレだ！と思いました。
一昔前までは、大きな企業や組織に入ることが安定とされてきましたが、どんな大企業でもいつ潰れてしまうかわからない現代では、違った方法に切り換えて生き延びる能力こそ安定に繋がります。
これだけ移り変わりが激しい世の中で変わらずにいて安定を求めるのは間違っているのかもしれません。
変化に柔軟に対応していく姿勢こそが安定に繋がるのです。
書籍の中では”豪華客船タイタニック号“が沈むシーンに準えて、非常にわかりやすく表現されています。
沈みゆく船体にしがみつくことで助かろうとしているだけでは、船と共に沈んでしまうのは時間の問題です。
生き延びるために必要なことはなんでしょうか。
生き延びるために必要なもの▶︎自分の市場価値を高めること。
一つの会社に依存して働き続けるよりも、複数の会社で経験を積み、自分の価値を高めていく必要があるということです。
転職と副業のかけ算
公務員という豪華客船に乗っている人は他の船に乗り移れない人が大半です。
私も１５年以上そうでした。
その理由は日頃から乗り移るための準備をしていないからです。
目の前の仕事をこなすだけで”自分自身の価値を高める”という視点で仕事をしている人はほとんどいませんし、副業が禁止されていることもあり、”自分で稼ぐ”という意識は持っていません。
「他の船に乗り移っても生き延びる能力をつける」
そのためには新たな挑戦や、公務員マインドからの脱却が必要です。
今の私は「失敗もなければ挑戦もない。」この状態をいくら続けたところで自分の成長はなく、市場価値は上がりません。
消防士しか経験したことのない私は、消防署内ではある程度の仕事はできても、他の職業では価値を生み出すのが困難です。
このままではタイタニック号と共に沈む運命です。
まとめ▶︎公務員マインドから脱却しよう！新しいことに挑戦し、成長することで自分の価値を高め、どんな環境でも稼げる状態が本当の安定に繋がる
給料は貰うものではなく稼ぐもの
転職と副業のかけ算
受け身の状態では、自分の価値を高める行動を起こしてこなかった。
今ある仕事をこなすだけで、「自分の成長」」や「市場価値」に目を向けることはありませんでした。
公務員時代の給与では自分の理想とする生活はできなかった。
もっと家族で旅行に行ったり、美味しいものを食べに行ったりしたい。
妻を働かせることなく、楽しいはずの子育て期間を忙しいで埋め尽くされないように楽しみたい。
あれこれ我慢しながら長々と定年まで働き続ける。そんなのは安定じゃない。
本当に安定した生活を獲得するために挑戦していく。
