「退職します」上司に伝えてみた。

消防士を辞めたい」家族には説明し理解は得られた。次はいよいよ職場での退職準備を進めていきます。

2ヶ月後の12月末で退職し、区切りをつけたい。

ところが、どういった手順で退職の手続きを進めたら良いのかわからない。

そもそも誰に伝えたら良いのか?(所属長?人事部?総務部?)
どんな書類が必要なのか?(「退職届」を準備して手渡しすれば良い?)

事務所に誰もいない時間を見計らって、社内のパソコンで退職の手続きについて調べてみました。

社内の規定にはどういった手順を踏んで退職に至るのか、書いていなかった

定年退職者については、必要書類や提出先などの情報はあったが、途中で退職する人向けのマニュアルのようなものは見当たらない。

考えた結果、自分の所属している隊の直属の上司に退職の意思を伝えることにした。

そこから、上層部に話を通してもらって、必要な事務手続きを進めていこうと考えた。

時期は11月入ってすぐ。

目標の12月末の退職まで残り2ヶ月とゆうタイミング。

少し調べたところ、民法上は特に決まりがなければ「2週間前に退職届を出せば退職できる」と定められている。ということはわかった。

特に専属の顧客がいる訳でもなく、1人で担当している業務もないので、後任者への引き継ぎなどの必要はなし。

2か月前だから十分だと判断しました。

消防署内で2人きりで話をする時間を設けて貰いました。

目次

「退職します」上司との直接面談

突然で申し訳ありませんが、退職させてください。

いきなり何を言っている?

何があった?

自分が成長できる場所、挑戦できる機会を求めて環境を新しくしたいと思いました。(ネット上にあるような言い方になってしまった)

一旦、落ち着こう。今の仕事ではそれができないのか?何が不満なんだ?

はい。今のままではできません。

人間関係でトラブルがあった?

それはありません

プライベートで何かあった?突然なぜ?

家族内でトラブルも特にありません。色々と考えた結果、このままでは自分の目指しているところに行けないと判断したからです。

それはどんなところが?

経済面や時間的なこともそうですし、健康面もそうです。

こんなにやりがいがあって、楽で、そこそこの給料をもらえるところはないんじゃないか。俺も君ぐらいの年代の頃、そんなことを考えたこともあったが、今は、消防を続けていて良かったと思っているよ。

いつ頃に退職を考えている?

12月末です。

早すぎないか?しっかり考えた?

自分でしっかり考えて決めました。12月末でお願いします。

家族もいるのにコレからどうする?

家族には理解してもらっています。

子供さんもいるのに、大丈夫か?次の仕事は何をする?

家族のことは大丈夫です。消防とは全く違う分野の仕事をする予定です。

不満なところは改善できるようにするから、もう一度考え直すようにしてほしい。

それはできません。もう決めましたので、所属長にも話を通していただきたいです。お願いします。

君のことを慕っている後輩の職員もいるし、頼りにしている先輩もいる。

署内の配置人員も厳しいので、君が12月末に退職すると色々なところに影響が出る。

申し訳ありません。(そこは私のせいではないと思いますが)

今日のところは君の意思は把握した。この話は私のところで一旦止めておく。

とにかく君に辞めてほしくない。

私にも考える時間がほしい。1週間後にもう一度話をしよう。

少し強引な形で話合いは終了し、上司は2人きりの部屋から出て行ってしまった。

一週間後、直接面談第二戦

時間を作っていただきありがとうございます

前回話した通り、私の退職意思は変わっていません。

家族のためにも、仲間達のためにも考え直してくれ。

変わりません。

辞めるのはいつでも辞めれる。ただ、一度辞めてしまったらもう二度と戻ってくることはできない。

はい。辞めるタイミングは今しかないと思っています。

君ももう○○歳だよ。このまま消防にいたほうが、家族もきっと幸せだと思う。

君が消防を辞めることで家族を不安にさせるのは良くないと思う。

家族の理解は得ています。

上司の言い方にもかなり腹が立ってきて、途中、「辞めるといったら辞めるんだよ!」と言って投げ出しそうになったが、必死に堪えて、繰り返し説明を続けました。

12月末と言うのはいくらなんでも早すぎる。あと2ヶ月もない。

なんとか、3月末まで伸ばしてくれないか。

そのタイミングであれば、なんとか補填ができるかもしれない。

(結局、私が居なくなることが問題ではなく、駒が少なくなるのが問題ですよね)

退職するにしても残された仲間達のことも考えて、3月末でどうかお願いしたい。

私は、消防署で”急に辞める変な奴”扱いされながら、2ヶ月生活するよりも、皆さんに少しでも暖かく送り出して貰いたいし、少しでも円満に退社できるようにと、3月末に退職することにしました

ここでの先延ばしの判断が、今後、私を苦しめることになります。

上司は、「所属長にも口頭で報告しておく。」と言って、話し合いは終了しました。

非常に疲労した。

嘘でももっとわかりやすい理由(病気や親の介護など)作って、スムーズに話が進むようにした方が良かったのかな。とも思えるほど、疲労した。

【100日メモ】
2回の話し合いの合計時間は4時間以上でした。
退職届や社会保険関係、退職金の振り込みについての書類は所定の様式があり、それは3月に入ってからの提出で良いとのこと。

上司との2度にわたる面談が終わって

他の職種で、ここまで引き止められることってあるのでしょうか。

消防署って辞めにくいのかもしれません

おそらく、消防車や救急車を運用するために配置人員の確保が絶対に必要だし、半年に一回の職員採用の時期が決まっているし、急な退職者の人員の分を見積もって採用人数を多めに確保とはならないのでしょう。

そして、職場環境も特殊です。

隔日勤務で24時間交代ですから、食事も一緒、お風呂も一緒、仮眠も一緒、掃除や洗濯なんかも協力して行います。

まるで家族のようなコミュニティーから抜け出すのは容易ではありません

自分の中にもどこか裏切ってしまうような感覚があります。

ですが、私は決断しました

勇気を出して、消防の世界から飛び出します。

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この記事を書いた人

アラフォー消防士が15年以上勤めた消防からの退職を決意。転職リアルストーリーを発信します。妻子ありの消防パパの転職ロールモデルとなることを目標に歩みを進めていきます!「このままでいいのか?!」となんだかモヤモヤを感じている方に勇気を与えます。

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