自分の気持ちと向き合い、「消防士を辞める」という決断はできた。
がしかし、私には妻子が居ます。
いくら自分の生き方や働き方を重視したいと思ったところで、家族を守ることよりも優先することはできません。
家族を養っていくことが私の最も重要なことです。
最も身近な存在である妻の同意、協力なしでは転職はすることはできません。
これまで私は家庭内では職場の文句一つ言わず、淡々と出勤してきました。
妻は私が転職を決断したなんて想像もできないはずです。
「どんな反応をするかなぁ」「ガッカリされるかな」「何言ってんの?!」と怒られるか、と伝えるのに不安な気持ちもありましたが、私の中ではすでに決断はできています。
後は思いの全てを伝えるのみ。
妻がどんな反応をするかは私にはコントロールできません。
伝えないと何も始まりません。
ある仕事明けの昼食時、2人きりの時に「消防を辞めたい」と伝えることにしました。
「消防辞めたい」妻の反応
「良いと思う。」
一瞬、拍子抜けした。
正直なところ、「何があったの?」」「何を考えているの?」「あなたアラフォーよ」「次は何するの?」「私と子供はどうなるの?」「やめるなんてもったいない」
という類の返事が返ってくると予想していました。そんなことを何一つ言わずに「良いと思う。」と一言。
私の想いを全肯定、尚且つそのあまりにも短い返答に、消防士の私よりも男らしさを感じた。
妻の中には不安もあったはずだか、「あなたなら大丈夫でしょ」とも言ってくれた。
ホッとしたのと同時に涙が出るほど嬉しかった。
さらに覚悟が固まった
もし、逆の立場だったらそんなこと言えるだろうか?
きっと言えない。
あーだこーだ条件を付けたり、将来の不安について1つぐらい、言ったりすると思う。
自分1人ではなく、妻が居る、子供が居る、守るべき笑顔がある。そのリスクを受け入れるのか?
そんな条件や将来への不安の1つも口にせず、ただ背中を押してくれた妻には感謝しかない。
挑戦し続ける姿を見せる。活き活きと働く。しっかり稼いで安心させる。妻と子供とたくさんの時間を過ごす。
今よりもっと幸せにする。絶対に。
覚悟はより一層強固なものになった。
次は子供にも伝える。