退職まで残りわずかとなりました。
上司との直接面談が終了し、次は消防署の仲間やお世話になった人に退職することを伝えていきたい。
噂で回るのは早いだろうけど、ちゃんと自分の口から伝えたかった。
退職したからといって、関係を終わらせるつもりはないし、飲みに行ったり遊びに行ったり、自分にとっては大切な人ということに変わりはないから、これからも仲良くして貰いたい。
そして、大切な仲間と残りの消防人生を平穏に過ごしたい。
自分の口から退職を伝えた時の反応や、噂で退職を耳にした仲間から言われた言葉。
嬉しい言葉もありましたが、中には傷ついた言葉もありました。
この記事では、「言われて嬉しかった事3選」と「ショックだったこと7選」を紹介します。
実際に退職する立場になって初めてわかった事です。
退職する自分のことを応援してくれる人もそうでない人もいるというのが事実でした。
これから退職をする方も仲間が退職する方も参考になりますので是非見てください。
仲間から言われて嬉しかった事3選
「応援する!」
「どうしたの?」「次は何するの?」とか、聞きたいこともたくさんあったと思いますが、「応援する!」と一言。
大切に思っている人にこそ、退職を伝えるのは勇気がいるものです。
「伝えて良かった」とホッとしたのを覚えています。
「これからもよろしく!」
消防を辞めたからって、関係が終わるわけじゃない。
色々大変だと思うからまた落ち着いたら連絡ちょうだい!飲みに行こう!って言ってくれました。
素直に嬉しかったです。
「消防署のことは心配しなくていいよ」
私が辞めたところで、業務的にはなんとでもなると思うのですが、人員的には1減です。
消防車や救急車には決められた人員で運用しなければならないので、人員配置的には休暇が取れなくなったりとどうしても迷惑がかかります。
その辺りを私が心配していることを察して優しい言葉をかけてくれたのだと思います。
心が救われました。
仲間から言われてショックだったこと7選
残念ながら、ショックだった言葉の方が多いです。
ショックだったので、印象に残っているからかもしれません。
退職をする人は心の準備として、読んでほしいですし、仲間が退職することになった人は言わないようにしてほしいです。
「無理だよ、失敗する」
やってみないことには無理かどうかもわかりません。
そして挑戦するからには失敗するかもしれません。
失敗すればまた立ち上がれば良いのです。
挑戦しない自分よりよっぽどマシです。
「自分のことだけ考えてない?」
「これまでの消防人生の中で先輩方からたくさん教えてもらったでしょう?それを次は後輩に伝えて行かないとダメだと思う。」
確かにそうだけど、後輩に伝えるために消防士になったのではありません。
次のステージに行くこうとするのを諦める理由にはなりません。
「一度病院に行った方が良い」
突発的、発作的に”辞める”と言い出したわけではありません。
気がおかしくなったワケでもなく、ちゃんと考えた上での判断です。
「消防辞めて他で通用するところなんかないよ」
これ以上自分の成長が見込めない環境に身を置いて、その環境のせいにして何もしないわけにはいかないのです。
消防士を続けることもリスクなのです。
もっと輝ける場所があるはずだと思っています。
やってみないとわかりません。
「普通はそんなことしないよ」
確かに大多数の人はそうかもしれません。
年齢や家族構成などを言い訳をして、ある程度の収入とそれなりに休日もあることで”消防士のままでいい”と自分の好奇心や向上心、欲求にフタをしています。
でもそれは誰かにとっての”普通”なのでその価値観に左右される必要はありません。
「辞めるらしいなーもしかしてお金持ち?」
消防士を辞める理由の一つとして【お金(給与)】もあります。
ですが、十分なお金を持っているから辞めるとか、実家が資産家であるといったことはありません。
私は将来、子供や妻が何かをしようとするときに、お金を理由に諦める。といったことはさせたくないのです。
例えば、「行きたいと考えている学校は私学でお金がかかるからいけない。」とか、「学校に行くために奨学金を借りながら行く。」「海外に留学してみたいけどお金が。」というようなことはさせたくありません。妻の”美容室”や”友人とのランチ”だって、遠慮なく行けるぐらいの余裕はもっていたいのです。
「お金があること=幸せ」とは思っていません。
お金がないとできないことがあるのも事実です。
もっと稼いで、妻や子供が我慢することがないように備えておきたいし、もっと家族で旅行や食事に行って家族の思い出を作りたいを思っています。
「○○さんともめたんですか」
噂は有る事無い事いろいろな情報が追加されて広まります。
中には「誰がそんなこと言ってるの?」とビックリするものもあります。
全てに対応していては、こちらの心身が持ちません。
上手く受け流すことが必要です。
退職を決意した貴方と仲間の退職を聞いた貴方に伝えたいこと
退職を決意した貴方へ
実際に退職する立場になってみると、思っていた以上に色々な人から嬉しい事もショックな事も言われました。
応援してくれたり、心配してくれたり、中には鬱陶しく思ったり、人によって反応は様々です。
でも、この人たちは消防士から転職したことがない人たちです。
そんな人たちに何を言われようと、気にする必要はありません。
貴方の意思が最も尊重されるべきです。
少し辛い経験もするかもしれませんが、大丈夫です。前に進みましょう。
職場の人が退職すると聞いた貴方へ
職場の人が退職すると聞いた人は「次の仕事はどこで働くの?」「何するの?」「給料は上がる?下がる」「奥さんや子供はなんて言ってる?」など、気になることがたくさんあるのはわかりますが、グッと堪えて欲しいと思います。
仲が良ければ良いほど、心配する気持ちから聞きたいことはたくさんあると思いますが、少し待ってあげてください。
退職を決意した人は、あなただけでなく、たくさんの仲間に同じような説明をしています。
あなたに伝えたいことがあれば、環境や気持ちの整理がついてから、落ち着いたタイミングで話してくれるはずです。
勇気を出してあなたに伝えてくれたこと以上に、根掘り葉掘り聞き出そうとするのは辞めましょう。
人から何を言われても大丈夫。私は自分の意思を大切に前を向いて進みます。
多くの人が、「今さら転職とかリスクしかない。」「辞めといた方がいい。」という中で、「できると思う!」「実際に行動するなんてすごいよ」って、自分を励ましてくれたり、応援してくれた人こそが本当の仲間だと思います。
私は自分が退職する立場を経験し、今後もし自分の身近な人が大きな決断をした時、応援してあげられる人になりたいと思いました。
多くの人が言うように、「辞めなきゃ良かった。」そう思う日が来るかもしれない。だけど挑戦しないまま人生終わる方が後悔します。
私は前を向いて生きていきます。
何度だって立ち上がる覚悟はできています。